非合金工具鋼および金型鋼
T10鋼は、硬度と耐摩耗性に優れた高炭素工具鋼です。切削工具やプレス金型の製造に適しています。適度な硬度、高い靭性、低コストといった利点があり、熱処理後の硬度は60HRC以上に達します。しかし、T10鋼は焼入れ性が低く、耐熱性も劣ります。焼入れ加熱時に過熱しにくく、微細な結晶粒を維持します。また、靭性、強度、耐摩耗性はT7~T9鋼よりも優れていますが、熱硬度は低く、焼入れ性も高くなく、焼入れ変形を起こしやすいという欠点があります。
T8は炭素工具鋼であり、硬化処理されたプラスチック金型鋼です。焼入れ焼戻し処理後は、高い硬度と耐摩耗性を有しますが、高温硬度が低く、焼入れ性が悪く、変形しやすく、塑性や強度も低いという欠点があります。
















